2012年8月23日木曜日

NASH Metropolitan!!

トラブル続きのメトロポリタン。

かなり前から所有していたそうなのですが、ついに路上復帰!

乗りやすくトラブルが少なく、安心して乗れるようにとの依頼で始まったエンジンミッションスワップ。

元々メトロポリタンは、ヨーロッパ設計のアメリカ車です。部品もヨーロッパ車の部品で構成されています。かなりアチコチ弱いのが問題です。おまけに、オリジナルは+アースです。





悩んだあげく、乗せるエンジンはスズキの1300cc。
最近の車は、FFがほとんどで、FRは希少です。ジムニーはトランスファーが別体のため、トランスファーを付けなければただのFRになります。あと、オートマがあるのも決めて!



サイズもちょうど良く、インジェクションをそのまま使ったので、エンジンも1発始動でだれでも気軽に乗る事が出来ます。部品自体もまだまだ入手出来ます。



フロントサスペンションはオリジナルですが、メンテナンスと安定性を考えてディスクブレーキにしました。スズキの軽自動車用です。ハブはメトロポリタンを使用。かなり近いサイズです。PCDがほぼ同じ事から、この部品を選択。PCDを変更する加工をすれば良いのですが、また手間が増えるので、なるべく使える物を使います。PCDが近いと、他の部分の寸法も近いので楽です。旋盤でハブを少し削ってバッチリ付きました。

マスターシリンダーは、シングルですが、ディスクブレーキにしたため、ブレーキフルードの容量を増やすためと、メンテナンス性を考えてウィルウッドのリモートにしました。
フロア下にマスターがあるのですが、タンクはエンジンルーム内に設置できて、オイルを入れたり量を見るのも楽々です。ディスクブレーキは、パットが減るとオイルも減るので、これでオイル容量もバッチリです。

すでに試乗段階に入っていますが、リヤホーシングで問題発生!
メトロポリタンは、リヤアクスルが異常に弱く、ポキポキ折れます。部品を変えても折れます。メトロポリタン乗りの方はご存知ですね。

このメトロポリタンは、リヤホーシングをスワップしてあったのですが、ヨーロッパ車用のきゃしゃな物で、すでに折れてました。同じホイルを使いたいので、PCD100mmの4ホール。
こちらもスズキの軽自動車の物を選択しました。比べてみると、軽の方がどう見てもヘビーデューティー。トレットが合わないので、ナロードする必要がありますが、アクスルシャフトのスプラインを切り直さないとなりません。

左右100mmづつ短く加工。もちろん外注ですが、なかなか引き受けてくれる所がありませんでしたが、どうにか加工して頂きました。

問題はファイナルのギア比。

買ったリヤホーシングは、共通性があって、他のデフやギヤ類が移植出来ると思っていたのですが、年式が1つずれていて、困難な事が判明。

また違うホーシングを買い直し。

勉強ですね。
常に。
私たちの仕事は、いちいち心が折れていたら、前に進みません。
「やっぱり出来ませんでした」とか「無理でした」とか言えませんから。

リヤの問題も、もうすぐ解決する予定です。

エンジン調子イイです。オートマミッションの変速もバッチリ。ブレーキのタッチもイイです。

全国のメトロポリタンをお持ちの方、どうですか?
メトロポリタンを乗りたいけど・・・と思ってる方もパンプキン・サリーにご相談下さい。

その他のお困りの車の相談もお待ちしています!

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