2020年4月12日日曜日

1956 Ford F-100

一昨年オーバーヒートやその他諸々の修理と車検でお預かりしたF-100。

オーバーヒート対策とエアコンコンデンサーの移設などなどで合計4個の電動ファンが取り付けられていた車ですが、効率化と引き算の修理で電動ファンは2個に。一つはエアコンのコンデンサーと万が一水温が上がった時のエマージェンシー用。もう一つはオイルクーラー用の小型なので、それほど回ることは無くなりました。





エンジンは調子が悪く、どうにも元々のアイドリングや加速、力はありませんでした。

点検してタイミングを合わせてもかかりも悪く、何かおかしい。

エンジンの圧縮上死点を出して確認すると、タイミングマークが全然違いました。アメリカ車のエンジン部品は共通部品も多く、別の車の部品も付いてしまうことが多いので、特にクランク周りのハーモニックバランサーなどは上死点を確認して、マークが違う時には印をつけておかないと、訳が分からなくなります。そして点火系の部品も見直し、元のエンジンの本来の調子を取り戻せました。

多分十数年間不調のままで、こんなもんだとされて来たのでしょう。

ここまでは前回ですが、車検と共に以前提案させていただいた配線の引き直しでご依頼いただいていました。



かなり複雑で、いろいろな配線を足したり使わなくなった配線があったりと訳がわからない状態です。フューズも至る所に付け足してあるので、トラブったらかなり苦労しそうな感でした。




スッキリシンプルに。フューズもフューズブロックだけにまとめて引き直させて頂きました。




ヒーターコックを手で回してヒーターのオンオフさせていたのですが、自動でヒーターのオンオフ出来るようバキュームのヒータコックに。

その他バッテリーのカットオフスイッチも使いやすい場所に変更したりと色々やらせて頂きました。

そして納車。





今回も大阪までひとっ走り。

2月に日帰りで行って来ました。





元気に走ってください。

ありがとうございました。

また次回。

次回はようやく外観にでしょうか。