2018年11月11日日曜日

Ford F-100 Ex.

ずいぶん長くかかったF-100も、今年ようやく納車となりました。

スタッフの人数が減ったり、引越しがあったりとなかなか予定通りにいかない仕事です。

全てが手作業。長い間待って頂いてありがとうございました。世界で1台の車です。



家族で楽しんでください。

すでに数回のイベントに参加していますが、パンプキン・サリー20周年の今年、YOKOHAMA H.C.S.に出展してくれることになりました。




思い起こせば、切った張ったのメタルワークの連続。




パックリと二つに切り離し、違和感のない様間を作っていきました。




ボディーの曲線をうまく出します。




錆びていた部分は全て作り直し。




クオーターウインドーをワンオフで叩き出し、はめました。




フレームも延長。









ベッドは敢えて切らずにオリジナルサイズで。長くなりますが、チンチクリンにならない様にしました。





フレームも完成。



細かい歪みを修正。コツコツ叩きました。




リヤウインドーはビッグバックウインドーに変更。




ルーフも作りました。









ドアボトムも。売っているパッチ部品を使うより、作ったほうが綺麗にいきます。




ボトムインナーも。





色入れ。お客様の指定で派手なフレークペイントに。








ホイール&タイヤも決まりました。




なかなか良いスタイルです。




追加のエアコンも効き快適です。




こんな5人乗りのF-100もあったんだ〜。

と言われる様に作りました。




内装はシックに。

YOKOHAMA H.C.S.でご覧ください。

2018年11月8日木曜日

234th Coast to Coast Autumn Nationals.

コースト・トゥー・コースト・オータム・ナショナルズが久しぶりに復活ということで、参加して来ました。

久しぶりの日本平です。


今回は、復活作業を任してくれたお客様の柴田さんと一緒に行って来ました。

歴史のあるF-100です。

次回のCustom RIDES Magazineで特集があるので、是非ご覧ください。




久しぶりのF-100の運転&試乗ということもあり、私のモデルA(オリジナル)と一緒にのんびりドライブに付き合っていただきました。




試乗は順調。高速走行からの渋滞時、エアコンを効かせていると少し水温が上がるので、エアコン用も兼ねて電動ファンを一つ付けるか検討する程度です。




予定どうり日本平ホテルに到着。




前日のパーティーにも参加。なんか久しぶりだが、タイムスリップした様な不思議な感じでした。




心配していた天気もなんのその。

快晴の日本平。




ホテルのルールが厳しくなった様で、時間まで待機。

順番に入場していきます。




久しぶりの光景。




芝に並ぶ姿は良いですね。




帰りはガッツリ渋滞に巻き込まれましたが、何事もなく無事帰宅。

皆様お疲れ様でした!

2018年10月2日火曜日

For Seal F-100.

委託販売車両のご紹介です。

1956 F-100。

GM350/TH350
フロントマスタングⅡサスペンション
リヤ 4リンク
エアライド 4輪メモリー付きエアサスペンション
リアフレーム加工
エアコン
e.t.c........

ご興味のある方は、お問い合わせ下さい。

Mail:   pumpkin@cameo.plala.or.jp

Phone:  0465-46-8019

































2018年9月21日金曜日

Rabbit High Super.

ラビットがやって来た。

動くかわからないラビットです。「すぐにエンジン掛かりそうな感じですよ〜」と置いていってくれたのです。


動かないとただのゴミなので、バッテリーを変え、チャチャっとキャブをバラしてエンジン始動。とりあえず掛かりましたが、白煙モクモク。火事の様な白煙が出ます。




しょうがないので、大至急分解。




ひょいひょいと分解していきます。ジェネ側は問題なさそうですが、シールは変えておきましょう。




クラッチ側も分解。




本当は綺麗にして組み付けたいのですが、そんな時間はありません。




クラッチ側のクランクシールは?入ってない!
これでは白煙モクモクも納得です。

シールを入れて急いで組み付け。

ハイ終了!

白煙も解決です。




ナンバーを取得し、伊勢原のTED'S Specialまで試乗! お買い物の荷物が入るボックスをゲット!




ステンレス製のボックスだったのですが、そのままではカッコ悪いのでアイボリーで塗装。取り付けたのですが、あまりにおじさん臭いので、ステッカーを貼ってごまかして見ました。

ラビットのハイスーパー S211は、1966年から製造されているので、車体番号が若いので、1966か1967のはじめだと思われます。

私とほぼ同じ50年前のスクーター。私が生まれたときはこれが新車で売ってたんですね。

しばらくお買い物などに使ってみます。

2018年9月14日金曜日

F-100.

オーバーヒート気味、その他諸々でお預かりしたF-100。

フォードのオリジナルラジエターにフォードビックブロックのコンビ。

基本的に走っている時オーバーヒートしなければ、アイドリング時の冷却効率が悪いという事がほとんどです。



モータファンはカップリング付きになっていました。アメリカンV8にファンカップリングは必要ありません。ファンカップリングとは、ラジエターを通る空気温度が低い時にはクラッチ作用で滑る様に出来ていて、温度が上がると滑らない様になっていきますが、完全にロックはしません。これはメーカーが燃費の向上、エンジン負荷を減らすためのものですが、トルクの大きな大排気量エンジンには必要ないと私は思っています。それより、完全にロックしている直付けのモーターファンの方が確実にファンを回し、ラジエターに風を通してくれます。よく使われているステンレスの直付けファンは、高回転時に羽が真っ直ぐに変化していき、抵抗を減らしてくれる様にも出来ています。こちらの方が効率的。




もう一つ重要なのがファンシュラウド。ファンが回り空気を引くのですが、その空気がエンジンルーム外のフレッシュな空気を確実にラジエターを通る様にするのに不可欠です。
補強のために内側に折ってる様に溶接されていますが、ちょっとした抵抗になっているかもしれません。なるべく効率が良い様に作り直します。



今回もアルミで制作。空気が綺麗に引き込まれる様に作りました。
ファンは直結。見た目にも効率的にもこちらの方が良いですね。
これでアイドリング時の水温はだいぶ低くなりました。

ついでにサーモスタットも160℉オープンに交換しました。早めに開いて冷やしてやると、水温の上昇を抑えられます。




キャブレターを交換し、頼まれていたエアコンのアイドルアップを取り付け。
なぜかミッションのキックダウンリンクが付いてなかったので、ワイヤー式で取り付けました。これがなかったのでキックダウンレバーがぶらぶら変に動いてミッションの変速がおかしかった様です。




エンジンの調子も良くないです。基本点検をして、リークしていたプラグコードを交換しましたが、まだですね。点火時期を確認しようとすると、クランクのハーモニックバランサーにマークがあり、だいたい良さそうですがなんか違和感。1番のプラグホールから棒を入れ、ピストン上死点を出すと、全然マークと違います。時々ある事ですが、共通部品の多いアメリカのエンジンは、マークの位置が違う物が付いていることがあります。ごく稀に接着してあるゴムが剥がれたり劣化して、2重構造のハーモニックバランサーの内側と外側がずれたりひどいものはぐるぐる回ってしまったりするので、信用しきってしまうと迷宮入りになります。全てを自分で確認することと、違和感を感じ取ることが重要です。




エアコンのガスを入れてだいたい終了かと思いましたが、漏れ漏れでした。コンプレッサーや配管から漏れてます。お客様と相談し、コンプレッサーブラケットを制作し、R134aのコンプレッサーに交換し、配管も新調。苦労して付けてあったボディー下にあったコンデンサーもラジエター前に戻しました。ボディー下でも良かったのですが、コンデンサー用に電動ファンが2個、エンジンオイルクーラー用に電動ファン1個、ラジエター用に電動ファンが1個。合計4個の電動ファン。起動時1個20アンペアだとすると、エアコンを入れると室内のブロアモーターもあるので100アンペア近くがかかってしまいます。
コンデンサーをラジエター前に戻すと、電動ファンが2個減らせます。ロードテストは中々の感じ。ワイパーモーターが届いたら交換して、車検を取って納車になります。

その他パワーウインドー修理、ミッションオイル漏れ修理、などなどやらせていただきました。ありがとうございます。