2016年8月25日木曜日

K.K.City8.

さあ、カスタム・カルチャー・シティー8のフライヤーが出来てきました!

これからエントリーの受付を開始させていただきます!


エントリー用紙もダウンロード出来ます。

皆様のエントリーお待ちしています!

それと、今年はエントリー代を下げましたので、皆様お誘い合わせの上、エントリー&ご来場お願いいたします。







2016年8月13日土曜日

Inline 6 Engine.

最近、シボレーの直6エンジンに縁があります。

ちょうど今、頼まれている車も直6仕上げ。

正直シボレーの直6は、あまりやってきてないのですが、エンジンはエンジン。基本は一緒ですが、部品は勉強しなければなりません。

輸入したエンジンは216cin。




もう一基はバラします。No.1に水が入っています…

クランクが回りません…

クランクが回らないので、クラッチカバーも外せません。ベルハウジングは、フライホイールを外さないと外せないし。かなりピンチな状態です。知恵の輪です。

もう慣れっこですが、時間はかかります。体力も使います。

エンジンをひっくり返して、オイルパンを外して、あらゆる場所からアプローチを仕掛けると、どうにかばらせました。




ヘッドはバルブ系がダメージを受けていますね。

ブロックとの接地面は歪みが出ています。面研ですね。

う〜ん、しょうがないな、まあ想定内。




ブロックの調査のため、キャスティングナンバーから情報を調べます。
ブロックは1955~57の235cin。




シリンダーヘッドは、1956の235cin。マッチしますね。

エンジンのデータを調べて、計測に入ります。




ピストンは.060オーバーサイズ。シリンダーに段付きがないので、ボーリングしてからそれほど走っていないと推測できます。ホーニングしてNo.1シリンダーのサビを綺麗にして、ピストンクリアランスを測定。クリアランスは.002がかなりキツイ。入らないかもという所。

基準の範囲の余裕があるので、もう少しホーニングしても問題なく入っていた.060ピストンが使える。
これはグッドニュース。

クランクサイズ、メインベアリングとロッドベアリング部分をすべて計測。電卓をたたき計算しながら行います。入っていたベアリングを確認。どうやら.020アンダーサイズのベアリングが入っていたのですね。リグラインドされています。そこからベアリングのオイルクリアランスを計算。

その計算した値を証明するため、ベアリングとブロックを綺麗にして、ブロックにベアリングを付けて、クランクを乗せプラスチゲージを使い、メインキャップを規定トルクで締め付け、また分解。プラスチゲージの潰れ具合でオイルクリアランスを確認。

ほぼ計算通り。

このエンジンを組んだ人は、かなり詰め詰めで組んだ模様。というか、内燃機屋に注文するとき、かなりミニマムな一杯一杯のギリギリで注文したのだろう。ミニマムの数字を下回っていた可能性さえある。

クランクシャフトは若干の荒れがあるのでラッピングすることに決定。ベアリングサイズは元と同じ.020アンダーサイズの新品を使用することに決定。
オイルクリアランスがかなり少ないので、多めにラッピングしないといけない。大変そうだがしょうがない。がんばろう。

まあ、こんな感じで進んでいきます。




あとは、いろいろな部品の問題を解決しなければならない。

216cinのエンジンを使用する場合、ベルハウジングの問題がある。もう1台もやらなければならないからだ。付けたいトランスミッションはマンシー。1960年代のミッションなので、1940年代から1950年代前半のベルハウジングでは取り付けできない。1960年代のベルハウジングは、216cinのエンジンには付かない。両方がつくベルハウジングは1950年代半ばの物。フォードのフラットヘッドのようにアダプターがないので、シボレーの純正部品をうまく使わなければならない。

もう少し部品の勉強、研究が必要になるだろうな。

ず〜と勉強し続けなければならないのは承知済み。

頑張りまーす。

しかし、出来上がったら良い感じになることだろう。直6でオープンドライブ。オリジナルの1940〜1950前半の弱点や良くない部分、心配が解決され、フィーリングもかなり良いだろうことが想像出来るのです。足回りもバッチリなので楽しみです。



SHAKEN.

先月から今月にかけて、数台の車検をこなしています。

初めてのお客様、常連様と色々です。

初めてのお客様は、車検と同時に以前からのお悩みの部分も一緒に解決することに。

充電系ののお悩みは、電圧不足。確認するとオルタネーターは発電しているのですが、エアコンを使ったりしていると、どんどん電圧が下がってきて、オーディオも落ちるというもの。調査するとフューズブロックで電圧が落ちている様子。オリジナルのフュースブロックは昔懐かしい管フューズ。しかもサビが結構あります。この車はフューズが少ない車なので、板フューズの簡単なブロックに変更するのが良さそう。割と安価にできそうなので即作業。チェックして電圧も正常に。クーラーもフューズからとっているので、リレーを入れて別回路に変更。これで安心です。

C4トランスのシフターからのオイル漏れはちょっと面倒。オイルパンを外しコントロールバルブも外す必要があります。

ブレーキもドラムはオーバーホール。車検ではやっておきたい整備です。

色々と点検調整や必要な部品を交換して納車しましたが、なんとブレーキが異常に。

ブレーキオイルは入っている→マスターシリンダーですね〜。

やっておけばよかったかもしれませんね。しかし、いつダメになるかはわからないし…

ずーっとパンプキン・サリーで触っている車ならデーターがあるので、そろそろ変えようか?など出来るのですが。

エアー抜きして、普段動かさない所までピストンが動いたので、このタイミングだったのかもしれません。

せっかく喜んでくれたのに残念ですが、車のことを知っているお客さんなので、すぐに理解してくれました。車ってこういうのが難しいですね。超能力者じゃないので、バラさないと中身は見えませんから。




今月は、頼まれた予備検が1台残っています。

8穴ホイールでデカくて部品も重いですが、頑張ります!

Fuel line.

8月も半ば。時が経つのは早いです。

パンプキン・サリーは、暑さに負けず作業をしています。

細かい部品待ちなどで作業を中断したり、部品が来るとまた作業を繰り返しているデュースロードスター。

少し雰囲気を増そうと、デュアルキャブのフューエルラインを銅パイプで作りました。


3/8の銅パイプを使用。




キャブレター側のフィッティングは、車に使うのでダブルフレアで加工。エアコンなどは、シンングルフレアですが、車は安全性を考えブレーキやその他の場所もダブルフレアを使います。

銅パイプのフューエルラインの作り方は、すべてフィッティングにしたり、ハンダやろう付けしたりしますね。

今回はハンダを使ったろう付けにすることにしました。

すっきりタイプです。

ロウ付け用の継手を用意して、長さや曲げを加工して、仮組します。




細かく調整してOKだったので、ろう付けする部分をサンドペーパーで綺麗にし、専用フラックスを塗り、バーナーで加熱しはんだを接続部分に流し込みます。毛細管現象で一瞬で隙間に入り込みます。




先づはこんな感じ。二本を一本にまとめます。




最後にホースとの接続用のパイプをロウ付けして終了。

ホースとの接続部分は、必ず膨らみをつけて漏れや抜けを防止します。

燃料に限らず、オートマの油圧パイプなど、この加工をしていない車が目立ちますね。漏れるのでホースバンドをいくつも付けたりしていますが、ほとんど漏れています。

一つ一つのちょっとした手間で、車全体が別物になります。

まだまだ暑い日が続きますが、頑張っていきましょう。

相変わらずメカニック経験者を募集中!