2016年12月26日月曜日

Seat of the aluminum.

ちょっと作り物。
モデルTに付けるシートです。

チョップトップにセクショニングしてあるので、かなり背もたれを寝かせないと、頭がルーフに当たってしまいます。

お客さんにシートはとたずねると、作ってくださいとの事なので、ワンオフで製作。

型紙で大体形を出し、アルミのシートパネルを切り出します。

座面に合わせ、曲げて形を出し、シートの下部を折り曲げます。



とりあえず仮止め。



シートの縁に棒を巻き込み、強度を出すとともに、手や体が当たった時、切れたりしないよう安全対策になります。見た目も良いです。



分解し、補強のためにリブを入れていきます。座面前方は、穴を開けプレスして全体の印象を変えてみました。ホールがあると、やる気に見えます。この程度では軽量化の意味はさほどありません。そして、ペーパーをかけたらリベットで固定。

よく見ると違和感があるかもしれませんが、座面の横の立ち上げは、左右異なります。乗り降りしやすいように、ドア側は低くしてあります。

これを2つ作って取り付けます。

2016年12月25日日曜日

STEWART WARNER.

スモールシェビーエンジンから、フラットヘッドに載せ替えた1932ロードスター。

雰囲気あります。



エンジンは良い感じ。オーバーホールしたシェビーの4速マニュアルトランスミッション(Mancie)も良い感じ。追加作業のサイドブレーキも付け終わり、納車が見えてきたのですが、初めから付いていたメーターが動かない。タコメーターも欲しいそうなので、定番のスチワート・ワーナーのウイングゲージを付けることに。
ヴインテージメーターは以上に高いし、ちゃんと動くかあてになりません。結果的に中身を新品に入れ替えたりすると、さらに高額になります。
なので、今回は新品のウイングメーターになりました。ダッシュパネルの加工もあることだし。


6メーターを入れるべく、以前付いていた5インチの穴も隠さなくては。

一先ず、アルミでメーターのベースを作り、リベットで固定。

メーターを取り付け、配線作業。スピードメーターはアナログを。

タコメーターの針の動きがへん。まともに回転数を表示しない。新品なのに…

ここから、ハマっていきます。

説明書を読み返す。

裏のスイッチをいじってみる。

配線を確認する。

直らない。

普段の仕事柄、慣れてはいますが、さすがにこんな簡単な作業でハマるとは。

ジェネレーターを使っているので、プラス線にノイズがあるのか?オーディオ用のノイズ除去装置を取り寄せる。ラジオなどに雑音が入るのを防いでくれるものだ。

変わらない。

では、アースをバッテリーから直接取ってみよう。

変わらない。

試しに、オートメーター製のタコメーターを付ける。

ちゃんと動く。

必殺の不良品?

何度もいろいろなことを試していく。どのくらい時間をかけただろう。

まさに「ハマった」です。

ダッシュから外して配線していたら、ちゃんと動く。

ダッシュパネルに取り付けると、動きがおかしい。

ダッシュから離すとちゃんと動く。

電磁波?ノイズだ!

しかも、アースや電源では対応できない。

ボディーから拾っている。

解決方法はラッピングしかない。


アルミテープをボディーにできるだけ貼る。




ショートしないように貼る。




全体を被うように。

取り付けてみると、見事に成功!

タコメーターはOK!

スピードメーターは、機械式なので楽勝。

走ってみると、100キロで20マイルを指す。

無理だ…

メーターのギアを変えたぐらいではまともにならない。

しかも、またミッションをバラさないと変えられない。

電気式に変えないと。

注文。

アメリカから届く。

電気式なので、アルミテープでラッピングして取り付ける。

正しく表示するようメーターをセットアップする。

動かない。

動かない。

まただ…

配線を確認。

機械式のメーターを電気式に帰るとき、メーターケーブルハウジングに付けるアダプター(ピックアップ)を変えてみる。

動かない。

電気信号のピックアップの回数が足りない?

1マイルで、10000〜30000回の電気信号が必要なメーターだ。

最終手段で、プロペラシャフトに後付けのピックアップを取り付ける。

セットアップしてみる。

動いた!



これでタコメーターもスピードメーターもバッチリ!

こんな事がパンプキン・サリーの日常。

様々な問題を地味に解決していきます。

取り付ければちゃんと動くなんて、思ってはいけません。

でも、どうにか解決しないと納車できません。

さらに、出来ないでーす。

なんて言えないので。

車関係はもちろんですが、何事にもアンテナを張って、何か解決の役に立ちそうなものはなんでも知っておかないとなりません。

ショップを続ける以上、まだまだいろいろな壁や戦いが待ってます。

最近のハマり第2弾でした。




2016年12月24日土曜日

Exhaust gas inspection.

さて、今年もあと1週間。出来るだけブログを更新してみようと思います。

昨年アメリカから輸入したニッサンセントラ。1990年製なので、国内登録するときには排気ガスレポートが必要になります。

さすがに古い。しかも、マニュアルトランスミッション。初期型のキャブインジェクション。知り合いに聞いても、だれもガスレポートは持ってません。

ということは、取らなければならない。

そして、引越後からチャレンジが始まったのです。

これが今年の課題に。



26年前のインジェクション。しかも、調子もあまり良くない。エンジンやその他のへたりもあるので、出来るだけ調子を整えて臨まなければなりません。

先づは、サービスマニュアルを取り寄せ、調子を取るのですが、たまにECM(コンピューター)が悪かった…なんてことがあるので、スペアとしても使えるECMを中古で購入。交換しても変わりません。ハイ、次。

この辺の年式のインジェクションは、ダイアグ(自己診断)は今の車のように詳しく結果が出ません。かなり大雑把。マニュアル通りにやっていっても、あまり良い結果が出ません。あれやこれやと基本作業からやっていき、古くなった触媒も高年式の物に交換。

この車は、年式的に10モードと11モードの検査が必要。温間時と冷間時の決められた走行テストで排気ガスの量を測ります。車検でやる排気ガス検査とは別物で、シャーシダイナモに乗せ、負荷をかけて実際の走行を再現して、もの凄く立派な巨大な検査施設で測定します。

20数万円を払い、予約を取って先づは様子見で検査に行ってみます。




日本で2箇所しかない施設。東は東京都の北区にあり、2時間半ほどかけて無事到着。

到着後、温間時のテスト。

完全に枠外。検査失格です。

戻ってきて、また修理。部品はほぼアメリカからの輸入。

どうもインジェクターも怪しいということで、交換。その他の部品も交換し、触媒は良さそうな物を選び、新品に。

そして2回目は6月。

温感時の10モードをギリギリでパス。翌日まで決められた温度で保管され、そのまま冷間時の検査なので、ホテルをとって泊まりで臨みます。

翌日、祈りながら検査を見つめます。これはダメそうだね〜と言われながら…

結果は失格。

また帰って対策をやらないと。

次回が3回目。3回落ちると、また同じ額を支払わないと検査ができません。1回の支払いで3回まで検査が受けられるシステム。落ちるわけにはいきません。

またまた対策。

色々考える。

出来ることは何か。

最近、排気ガス用のエアーポンプの電動式をBMWが採用している。国産車もぼちぼち使っているので、電気モーターのエアーポンプを使い、2時空気を触媒に入れ、触媒の活性化を図ろう。機械式はベルト駆動なので、FF車に付けるスペースはない。

でもまだ不十分かもしれない。

念には念だ。

フューエルプレッシャーレギュレーターを交換する。

が、もう少し絞りたい。

機械式の調整可能なインジェクション用フューエルプレッシャーレギュレーターを購入。

今年中に解決しなくては。

そして、出来ることをやり、先週3回目に挑みました。

が、首都高でオーバーヒート。電動ファンが回らなくなりました。車を止めてフードを開けると、そうだ!エアコン用がもう一つ付いてる。エアコンON!ヒーター全開!

どうにか乗り切り。検査場に到着。

温間時の10モード。

お〜下がってる。

合格!



またまたホテルを取り翌日に備えます。

午前中に冷間時の11モードの検査。

数字が増えたり減ったり。40キロまで加速を何度か繰り返します。しかし、以外と落ち着いてます。初めのOVERマークになった時はドッキドキ。

計算してもらっている間、祈ります。

そして、無事合格!

よかった〜!

来年に持ち越さず、年内に決着できました。

結構お金もかかってしまいましたが、もう一度ガス検査代を払うと、さらに大変なことになるので、回避できて良かったです。

古い車の排気ガス検査は心身共に大変です。

It was visitors week.

毎年、H.C.S.には多くの外国人が来日しています。ありがたい事に、パンプキン・サリーにも来たいと言ってくれる外国人も多く、今年もたくさんの外国人が来てくれました。



H.C.S.の翌日、月曜日にはアメリカとオーストラリアからのお客さんが来てくれました。




撮影会です。




オーストラリアのカメラマンやばい、名前を忘れてしまった…ごめんなさい。外国人の名前はなかなか覚えられないんです。そして、アメリカのピンナップで有名なミッツイーと旦那さん。さらに、日本在住のダランも来てくれました。

撮影&インタビューをしてくれ、オーストラリアの雑誌に掲載してくれるかもしれないとの事なので、楽しみです。インタビューでの私の英語が正しければ、正しい情報が載るでしょう(笑)

その後、みんなを乗せて一路ムーン・アイズに向かいました。ちょっと久しぶりのアフター・パーティーです。


楽しい酔っ払い達。みんなShorty!!と声をかけてくれます。嬉しいですね。




あっちもこっちも酔っ払い。私もですが。なので、全然写真は撮ってません。



火曜日は、お楽しみのスケート。


ザ・ナッシュさんのFacebookから拝借。

ザ・ナッシュさん、キャブ、ブライアン・トンプソン、地元でイベントのお手伝いもしてくれた、関野夫妻。




現地でレジェンドスケーターのトヨダさんも合流。




ブライアンも大丈夫?ってぐらいスケートを楽しんでました。



水曜日は、ちょっとスローな感じで、引越したパンプキン・サリーに初めて来てくれたキャブ。去年、改装前に来ていたので、なんだか感無量です。とても良いと褒めてくれました。




当然お決まりのサインも。




この日は、インドネシアから来ているヘディー達が撮影に来てくれました。
芝居がかったやり取りや、ドライブしているところもムービーで撮影してくれ、出来上がりが楽しみです。




水曜日来てくれたみんなでのグループショット。


木曜日は、スイスから来ているデビッドとルーディーが来てくれました。






デビッドは、セカンドビジネスでカメラマンをやっていて、以前雑誌に特集を掲載してくれました。今回は、お土産で彼の作ったカレンダーを持ってきてくれました。
ルーディーは車の内装屋さん。2人はこの日小田原に泊まり、翌日撮影をして名古屋に向かいました。




H.C.S.の翌週は、こんな感じで忙しくも楽しい一週間になりました。

さあ、今年ももう少し。

頑張っていきましょう!

2016年12月23日金曜日

25th YOKOHAMA H.C.S.

今年のホットロッド・カスタム・ショーは、25周年でしたね。

パンプキン・サリーは、去年から今年にかけて引っ越しをしていたので、エントリーはしませんでした。2年連続で不参加です。

しかし、車はエントリーしなくても、ホットロッド・カスタム・ショーはやってきます。

ショー前日は、毎年おきまりのザ・ナッシュさんプレゼンツのカラオケパーティー。

世界中にイベントがありますが、これだけ多国籍で多人数が集まり、飲んで大騒ぎするパーティーは他にありません。ザ・ナッシュさんにしかできない事です。


始まりは当然、ザ・ナッシュさんから。




ダン・コリンズは常連中の常連。




さて、何カ国居たのか忘れました。アメリカ、オーストラリア、スエーデン、スイス、ドイツ?台湾、インドネシア、マレーシア、十数カ国だった気がします。









ここ数年、酔っ払いキャラが定着してきているので、少しセーブしている近年ですが、飲むのはやめられませんね。結局最後は酔っ払いですが・・・


その翌日は、ショー当日。

今年は、友人のスティーブ・キャバレロさんがゲストとして呼ばれ、彼のトライアンフとビルダーのブライアン・トンプソンとともに来日していました。なので、キャブのブースでお手伝いをさせてもらっていたのです。

さすがキャブ。一日中お客さんが絶えません。物販でお買い物した後、サインしたり写真を撮ったり。結局、タバコ休憩ぐらいで何も見ず、今年のH.C.S.が終わりました。




忙しい中遊びに来てくれた日本のレジェンドスケーターのTOYODAさんと、レジェンドのキャブさん&ザ・ナッシュさんのスリーショット。

またまた楽しい事が起こる予感。

エントリーできなかった事はちょっと残念でしたが、良き友人たちと楽しく過ごせて、充実したショーでした。

皆さんはどんなホットロッド・カスタム・ショーを過ごしたでしょうか。

2016年12月22日木曜日

MOONEYES Christmas dinner.

18日の日曜日、お誘いをいただいてザ・ナッシュさんと、ムーン・アイズのクリスマス・ディナーに行ってきました。

会場は、戦前からの由緒ある横浜のYC&AC。

毎年、社長のシゲさんが招待して、ムーンの従業員やスタッフ、招待したゲストのために行われているパーティーです。


司会は松井くん。




普段会えない方々や、あまり話すこともない方々ともお話できたり、楽しい時間を過ごすことができました。




スタッフの表彰も行われていました。

その他にビンゴ大会もあり、私も景品をゲット。




最後にシゲさんを中心に、みんなでグループショット。シゲさんは巨大アンテナボールを被って撮影してました。




せっかくなのでザ・ナッシュさんと記念撮影。




シゲさんとも戯れて、楽しい時間でした。

菅沼社長、スタッフの皆さん、ザ・ナッシュさん、ありがとうございました。

この場所に居られ、同じ時間を過ごせた事に感謝しています。




ザ・ナッシュさんと二人で飲んでしまったので、ワイルドマンがT.P.W.をエリアワンまで運転してくれました。これも貴重な経験でした。