スモールシェビーエンジンから、フラットヘッドに載せ替えた1932ロードスター。
雰囲気あります。
エンジンは良い感じ。オーバーホールしたシェビーの4速マニュアルトランスミッション(Mancie)も良い感じ。追加作業のサイドブレーキも付け終わり、納車が見えてきたのですが、初めから付いていたメーターが動かない。タコメーターも欲しいそうなので、定番のスチワート・ワーナーのウイングゲージを付けることに。
ヴインテージメーターは以上に高いし、ちゃんと動くかあてになりません。結果的に中身を新品に入れ替えたりすると、さらに高額になります。
なので、今回は新品のウイングメーターになりました。ダッシュパネルの加工もあることだし。
6メーターを入れるべく、以前付いていた5インチの穴も隠さなくては。
一先ず、アルミでメーターのベースを作り、リベットで固定。
メーターを取り付け、配線作業。スピードメーターはアナログを。
タコメーターの針の動きがへん。まともに回転数を表示しない。新品なのに…
ここから、ハマっていきます。
説明書を読み返す。
裏のスイッチをいじってみる。
配線を確認する。
直らない。
普段の仕事柄、慣れてはいますが、さすがにこんな簡単な作業でハマるとは。
ジェネレーターを使っているので、プラス線にノイズがあるのか?オーディオ用のノイズ除去装置を取り寄せる。ラジオなどに雑音が入るのを防いでくれるものだ。
変わらない。
では、アースをバッテリーから直接取ってみよう。
変わらない。
試しに、オートメーター製のタコメーターを付ける。
ちゃんと動く。
必殺の不良品?
何度もいろいろなことを試していく。どのくらい時間をかけただろう。
まさに「ハマった」です。
ダッシュから外して配線していたら、ちゃんと動く。
ダッシュパネルに取り付けると、動きがおかしい。
ダッシュから離すとちゃんと動く。
電磁波?ノイズだ!
しかも、アースや電源では対応できない。
ボディーから拾っている。
解決方法はラッピングしかない。
アルミテープをボディーにできるだけ貼る。
ショートしないように貼る。
全体を被うように。
取り付けてみると、見事に成功!
タコメーターはOK!
スピードメーターは、機械式なので楽勝。
走ってみると、100キロで20マイルを指す。
無理だ…
メーターのギアを変えたぐらいではまともにならない。
しかも、またミッションをバラさないと変えられない。
電気式に変えないと。
注文。
アメリカから届く。
電気式なので、アルミテープでラッピングして取り付ける。
正しく表示するようメーターをセットアップする。
動かない。
動かない。
まただ…
配線を確認。
機械式のメーターを電気式に帰るとき、メーターケーブルハウジングに付けるアダプター(ピックアップ)を変えてみる。
動かない。
電気信号のピックアップの回数が足りない?
1マイルで、10000〜30000回の電気信号が必要なメーターだ。
最終手段で、プロペラシャフトに後付けのピックアップを取り付ける。
セットアップしてみる。
動いた!
これでタコメーターもスピードメーターもバッチリ!
こんな事がパンプキン・サリーの日常。
様々な問題を地味に解決していきます。
取り付ければちゃんと動くなんて、思ってはいけません。
でも、どうにか解決しないと納車できません。
さらに、出来ないでーす。
なんて言えないので。
車関係はもちろんですが、何事にもアンテナを張って、何か解決の役に立ちそうなものはなんでも知っておかないとなりません。
ショップを続ける以上、まだまだいろいろな壁や戦いが待ってます。
最近のハマり第2弾でした。