2011年1月29日土曜日

1928 Ford Roadster Pick-UP

昨年、ビルドアップしてH.C.S.にエントリーした、ロードスターピックの予備検が終わり、来週に納車されます。

お客さんは、浜松の大福カークラブのメンバーで、古くからのお客さんです。

そのロードスターピックの紹介をしましょう!





 完全にオープンボディーのロードスターピック。オレンジとブラック、アルミのコントラストが特徴です。


 フロントは、ドロップアイビームにディスクブレーキ、スーサイト。



 最近マイブームのムーンディスク(ボルトオン)を装着。タイヤはブラックウォールバイアス。
今回のフレームは、Zではなく、段差がないように折り曲げた形にして、スッキリさせました。
ラジアスロッドは、モデルAのウィッシュボーンを割って使用。
ロードスターは、横から見たシルエットが重要だと考えています。横から見てスッキリして、上下のラインも整うように考えています。
車重は、全軸450kg 後軸510kg ややリア荷重フロントミッド。ピックアップ特有のフロントヘビーではなく、リアに重心を少し移しています。
車両重量1トンを切っています。



 リヤから見ても、良いラインが出ていると思います。


 ナンバー灯には、ビンテージパーツを使用。テールには、横から見ても良い感じになるように、’37テールを合わせました。


 エンジンは、リビルトシボレー350cin 5700cc、3速オートマのTH350とのコンビ。
オルタネーターもロアマウントでスッキリ。



 キャブレターは、ストロンバーグ97のリプロダクションを3基。センターがプライマリー、前後がセカンダリーで、3基使っています。


 リヤフレームは、ベットギリギリまで立ち上げ、ベットとも一体化したイメージで製作してあります。
サスペンションは、4リンクにモデルAタイプのリーフスプリングを使用。


 サスペンションとフレームの空いたスペースも無駄なくしようするため、バッテリーボックスと、レインウエアーやツールを入れるためのツールボックスを作成。
レタリングは、静岡のFattyくんに入れてもらいました。



 ロードスターのため、突然の雨などためにレインウエアーは大切です。夏なら濡れても良いですが、冬は辛いですからね。



 この車の大きな特徴である内装。お客さんからも、インテリアにはパンプキン・サリーの特徴を出して欲しいとの依頼があったので、アルミのメタルワークで作成。
狭い室内なので、シートを別物でなく、インテリアと一体化。全てリベットでとめました。



 ダッシュボードもアルミで製作。SWの5ゲージをセット。



 ステアリングもアルミ&リベットの物を使用して、統一感を出しました。
全てシンプルに見えるように、ステアリングコラムもスッキリ。



ウインカースイッチは、ダッシュ中央の見えない所に取り付け、スイッチを入れる時間によってウインカーの点滅の時間が変わるユニットを使用しました。
もちろんオートリリースなので、曲がる手前でチョンとスイッチを触れば、数秒後に自動でウインカーが止まるので面倒はありません。

今回のロードスターピックも、数々の工夫やこだわりが詰まった1台です。
そして、誰にでも簡単に乗れ、メンテナンスはほとんど必要ありません。
お客さんの希望によって、お客さんのライフスタイルに合った車作りをしているのです。

1番重要な事は、楽しんでもらう事ですから。

現在のプロジェクトは、ビンテージパーツてんこ盛りです。
もちろん、フラットヘッドにドラムブレーキ、マニュアル3スピード、トルクチューブのバンジョウデフ。
こちらも、お客さんのライフスタイルに合わせて製作しています。

また機会があったら、車の紹介をします。