ボーリングから戻り、ヘッドボルトもようやく抜けたフラットヘッドエンジン。
今回のピストンサイズは、3 5/16インチ。クランクは4インチストローク。
排気量は274cinになります。
後々オイルクーラーやオイルフィルターもつけることを想定して、ブロックを加工しておきます。
通常オイルポンプからオイルはエンジンに直接回ってしまいます。オイルプレッシャーゲージなどを付ける場所が、エンジンの後方にありますが、ここを加工します。
オイルポンプから来たオイルをブロックに回す穴を、NPTのタップで塞げるように加工。ブロックの外から、塞いだ穴の逆側にオイルを回せる穴を開け、やはりNPTのタップでネジを切っておきます。これにより、後からでも簡単に作業できるようになります。エンジンを組んだ後に穴あけやネジ切りはできないので、組む前にやっておきます。
フラットヘッドエンジンは、日本でいうサイドバルブエンジンです。シリンダーヘッドではなく、ブロックにバルブが入っています。Newバルブのアタリを出すため、バルブコンパウントですり合わせ。今はバルブラッパーという機械があるので楽になりました。
10年以上前は、私はせっせとタコ棒という吸盤付きの棒で、火を起こすみたいに回しながらカタカタと手作業で叩いていました。V8なので、16本ひたすら叩いていたのです。
バルブのアタリが出たら、クランクでも組みますか。
最初のブロックをボーリングに出したら使えないというアクシデントがあり、ブロック探しからのスタートになってしまい、予定より大幅に遅れていますが、古いエンジンなのでじっくりやらせていただきます。