2009年11月23日月曜日

'50 Chevy

H.C.S. まで、もう少しです。

今回は、数年前から頼まれていた作業をこなし、PUMPKIN SALLY からエントリーします。

かなりの時間を、ミーティングに費やしました。

半分は雑談で、ビールを飲みながらですが・・・・

かなり、面白い車に仕上がりそうです。

今回の目的は、パワーと快適さを兼ね備えたKUSTOMです。

作業の内容を簡単に上げてみましょう。

ビックブロックシェビーエンジン。やはり、454をベースにしました。
ブロックだけ使い、クランクやコンロッド、ピストン、全てブランニューで、ヘッドはアルミ。
.030オーバーサイズ、カムもややマイルドチューン。圧縮は10:1。

ビックブロックを乗せるため、ファイアーウォールを加工。

クーリングシステムは、ツイン電動ファンにアルミラジエター。
ラジエターサポートをワンオフし、コルベット用のビックアルミラジエターに変更。

トランスは、TH400。

リヤは、ラダーバー。ホーシングはフォード9インチにデトロイトロッカー。リヤブレーキもディスクに変更。

リヤエアサスブラケットは作り直し、さらに車高をさげ、フロントフレーム部分のKメンバーも取り外し、フロントも車高を下げました。それに伴い、インナーフェンダーを切り捨て、ワンオフ。

それに伴い、ブレーキシステムをワンオフで上部に移設。

ステアリングコラムも交換し、ジョイントシステムも変更。

エアコンの取り付け。エンジンルームのシンプルさを出すため、コンプレッサーとオルタネーターをワンオフブラケットで、ロアマウント化。

ファイアーオールの加工時に、全ての余分な穴を埋め、室内の断熱効果を高める為、数種類の断熱材を使用して、断熱。

配線の引き直し。スイッチが、かなりの数になる為、蓋付きのセンターコンソールをワンオフし、室内も出来るだけシンプルに。

だいぶシンプルで、男らしい車に仕上がってきました。

オーナーのこだわりが、各部に見られます。部品一つ一つ、オーナーと検討して組み上げました。

けして、ギラギラしたエンジンルームではありませんが、バランスには気を使っています。

ただただ、高級部品をてんこ盛りにしたエンジンルームは、私は好きではないので、エンジンらしくてシンプルで、外観やその車のコンセプトに沿った、内外装とのバランスのイイエンジンルームを好みます。
この車で、ヒーターホースやラジエターホースがキラキラしててもしょうがないし、そこを目立たせたい訳ではありません。エンジン自体を浮き上がらせるように見せたいのです。

フードを開けたとき、車の外観と別物のエンジンルームでは、違和感がありすぎます。

後は、メンテナンス性を重視しています。出来るだけメンテナンスしやすい設計に気を使います。

このシェビーは、車高が低い為、出来る限りフードを開けて上から作業出来るように組み付けています。
納車後は、オーナーがメンテナンスしますから、やりやすい方がベスト。

オーナーも最近では、プロに近いほど知識をつけていて、かなりディープな話が出来て面白いです。

何でも自分でやるタイプのオーナーが、パンプキン・サリーにオーダーしてきてくれた仕事なので、気は抜けません。

しかも、私が喜ぶ様な内容を・・・・

もうすぐ走り出せそうです。ワクワクしますね。