2017年8月26日土曜日

Motors.

久しぶりのビックブロックです。

シボレーの454。



サバーバンから下ろしたエンジン。




分解分解。全て洗浄。スラッジがすごいが、何度もなんども洗浄。


全ての部品を確認しながら、計測。




スラッジのひどかった割には、全てスタンダードで行けそうです。
計測後にはラッピング。ひとつひとつのジャーナルを丁寧に磨きます。




これはロッドベアリング。メインベアリングは、万が一に備えてスタンダードと0.001アンダーサイズを用意。計測の計算上ではスタンダードで行けますが、保険です。

クランクをまた洗浄。コンパウンドで磨いているので、コンパウンドが残らないようにオイルラインもブラシでゴシゴシ。


乾かしたらスタンダードで仮組。オイルクリアランスを実際に計測。




プラスチゲージをちぎり、オイルをつけてクランクシャフトを組み付け、メインキャップを規定トルクで締め付けます。そしてまた外し、プラスチゲージの潰れ具合で計測。002よりも幅が広く潰れています。規定値内です。

プラスチゲージを綺麗にとっておきます。

そして、全部綺麗にしたら初期磨耗を防ぐ特殊な組み付けペーストを塗り、本組。




今回買ったピストン。シリンダーブロックのシリンダーも計測したが、ヘリは見受けられなかったので、オイルストーンで軽くホーニング。スタンダードのピストンで行きます。

シリンダーヘッドはオリジナルを使用。オープンチャンバードームの118ccヘッド。最近ビックブロックのピストンの種類が少なくなっている。圧縮比は9半ばから後半:1に設定しようかと思っていたが、このヘッドを使うと見当たらない。結果-26ccのオープンチャンバーヘッド用を購入。ピストンの頭が26ccぶん飛び出ている。これを組むと10.2:1とやや高めの圧縮比になる。




古いピストンを抜き、新しいピストンをコンロッドにおう見つける。フラットトップのピストンは、フロントマークがあるが、バルブ部分がピストンに当たらないような凹みがあるピストンは、向きが特殊になるので、ピストンの向きを間違えると大変なことになるので要注意。




新品のピストンリングも、一度シリンダーブロックに入れ、リング隙間を計測。

そして、正しい位置にオイルリング、セカンドリング、トップリングを順番に入れて行く。

ピストンリングの合口の位置を確認して、ズレないようにピストンリングコンプレッサーを使ってシリンダーに入れて行く。




ここで一度中断。ヘッドの確認をしないと。




このフラットヘッドも一度分解して確認してほしいと依頼されている。




ヘッドは簡単に外れたが、バルブが抜けない。固着してます。




結局、バルブホルダーを一つづつ壊して外す結果に。リフター、バルブホルダー、バルブ、バルブスプリングの交換が決定。やっぱり分解するとそれだけではすみませんね。

バルブとバルブホルダーのガタがひどかったので、どっちみち交換でしたが。スプリットのバルブホルダーは好きじゃないので、一体物にします。




そろそろこちらの準備も始めないと。
シャーシーからやりますか。