フラットヘッドエンジンの注文を受けて、ピストンたカムシャフトなどの部品を発注。
今回のエンジンは、比較的マイルドに組もうと計画しています。
ベースになるブロックとピストンを内燃機屋さんに持ち込みましたが、ブロックが使えないとの連絡が来ました。シリンダーの1本にスリーブが入っていて、持ち込んだピストンだとスリーブの厚さが薄くなるとのこと。もう少し厚みのあるスリーブを入れるのを試してもらいましたが、残念ながらウォータージャケットと貫通してしまいました。
急遽別のブロック探し。
2機の候補がありましたが、片方のブロックは3本のスリーブが入っていてNG。
残りの1機は使えそうです。
ヘッドボルトとバルブが残っているブロック。
ヘッドボルトは何本折れるのでしょう。
バルブは果たして外れるか。
結果的に1/3のボルトが折れ、バルブホルダーは固着。バルブホルダーを抜く特殊工具が折れそうで、結局古いバルブをカットしてバルブホルダーを叩き抜きました。
またまた内燃機屋さんに持ち込みです。
古いエンジンには手間がかかります。
組み上げて火が入るときは、スモールシェビーよりも楽しいですが、何より根気が必要な作業が続きます。
スモールシェビーやビックブロックもチューニングするとワクワクが止まりませんが、やりだすとキリがないくらいやる作業はあります。どこまでやるかですが、全て手作業なので忍耐力、根気が必要です。
パンプキン・サリーは、ニューエンジンはほぼ買いません。よっぽどお客様に頼まれない限り、エンジンは組むことにしています。車を組むワクワクを大切にするためと、エンジンの中身まで見ている車を納車したいと思っています。
フラットヘッドエンジンも遠回りしましたが、内燃機屋さんから戻ってくるのが楽しみです。予定より遅くなりますが、楽しみにお待ち下さい。